雪道でスタックした時の脱出方法と避けたいNG行動
雪道でスタックしたら、まずエンジンを止めずに慌てず、タイヤ周りの雪を取り除いて滑り止めを敷き、ゆっくり発進するのが基本です。数回試しても動かない場合や、危険を感じる場合は、無理をせずロードサービスを呼んでください。
雪道でスタックした時にまず確認すること
最初にすべきことは、安全の確保です。 理由は、スタック中は車が道をふさいだり、後続車に追突されたりするおそれがあるためです。
- ハザードランプを点灯する
- 道路上なら、車外に出て安全な場所へ移動する
- 停止表示板や発炎筒があれば、後方に設置する
- マフラーが雪でふさがれていないか確認する
マフラーが雪に埋まったままエンジンをかけ続けると、排気ガスが車内に入る危険があります。 暖を取るためにエンジンをかける場合は、必ずマフラー周りを除雪してからにしてください。
車が雪にはまった時の脱出方法
脱出の基本は「除雪→滑り止め→ゆっくり発進」の順です。 タイヤが空転するのは、接地面の摩擦が足りないためで、そこを補えば動き出しやすくなります。
1. タイヤと車体下の雪を取り除く
スコップや手で、駆動輪の前後と車体の下の雪をかき出します。車体の底が雪に乗っていると、タイヤに荷重がかからず空転します。進みたい方向に、タイヤ幅より少し広めのスペースを作りましょう。
2. 滑り止めを敷く
駆動輪の前(後退するなら後ろ)に、次のものを敷きます。
- 砂や猫砂
- 脱出用のマットや板
- 車のフロアマット(汚れますが応急的に使えます)
フロアマットは飛び出すことがあるため、周囲に人がいない状態で使い、使用後は回収してください。
3. ゆっくり発進する
アクセルはふんわり踏んで、ゆっくり動かすのがコツです。AT車は2速や「S」「L」レンジ、雪道モードがあればそれを使うと、トルクがゆるやかにかかります。前後に少しずつ揺らして、勢いをつけすぎずに動かすのも有効です。
| 状況 | 試す方法 |
|---|---|
| 浅い雪で空転 | 除雪+砂、ゆっくり発進 |
| 車体の底が雪に接している | 底の雪を取り除く |
| 前後に少し動く | 小刻みに揺らして進路を作る |
| 数回試しても動かない | 無理せず救援を依頼 |
スタック時に避けたいNG行動
空ぶかしを続けるのが最も避けたい行動です。 タイヤが雪を削って氷のように固め、さらに深く埋まってしまううえ、駆動系にも負担がかかります。
- アクセルを強く踏み続ける
- ハンドルを大きく切ったまま発進する
- 排気口が埋まった状態でエンジンをかけ続ける
- 一人で無理に車を押し出し、転倒や接触の危険を冒す
- 不安定な場所で、車の下に入って作業する
- 他の車にロープで引いてもらう際、牽引フックの位置や方法を確認せずに行う
牽引は車体を傷める場合があるので、不慣れな場合は専門業者に任せるのが安心です。
中止・救援を呼ぶ目安
3〜4回試しても動かない場合や、体力・安全に不安がある場合は、作業を中止して救援を呼びましょう。 無理を重ねると、けがや車の故障につながるためです。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 数回試しても動かない | ロードサービスに連絡 |
| 吹雪・視界不良・夜間 | 車内で待機し、早めに連絡 |
| 道路の真ん中で後続車が危ない | 安全な場所へ避難し、警察や道路管理者にも連絡 |
| 寒さで手足がしびれる | 作業をやめて車内で暖を取る |
| 燃料が少ない | 暖房の使用を控えめにし、早めに救援を依頼 |
連絡先は、加入している保険会社の付帯サービスやJAFなどです。場所を伝えられるよう、近くの目印や道路名を確認しておきましょう。電波が届かない場合は、110番や118番も選択肢です。
スタックを防ぐために
冬は、駐車前に雪が深くない場所を選び、冬用タイヤと脱出グッズを備えておくことが効果的です。 理由は、スタックの多くが深い雪や圧雪の段差で起こるためです。
- 冬用タイヤ(スタッドレス)を装着する
- 路肩や深い雪のある場所に突っ込まない
- 交通量が少ない道は、積雪情報を確認してから走る
- スコップ、砂、牽引ロープ、防寒具を積んでおく
安全第一で、困ったら無理をせず、プロに頼るのが一番の近道です。
よくある質問
- スタックした時、タイヤの空気を抜くと脱出しやすくなりますか?
- 接地面が広がって効果が出る場合もありますが、空気圧が下がったまま走るとタイヤやホイールを傷めるおそれがあります。通常の脱出手段で動かないときの最終手段と考え、脱出後は速やかに空気圧を規定値へ戻してください。自信がなければロードサービスに任せるほうが安心です。
- スタック脱出用に車に積んでおくと便利なものは何ですか?
- スコップ、スタック脱出用のマットや板、滑り止めの砂、軍手、牽引ロープ、懐中電灯、防寒具が役立ちます。砂は猫砂でも代用できます。あわせて、携帯電話の充電手段とロードサービスの連絡先もすぐ出せるようにしておくと安心です。
- 雪でのスタックはロードサービスを使うと費用がかかりますか?
- 任意保険の付帯サービスやJAFの会員なら、一定範囲で無料になる場合があります。ただし回数や距離の条件は契約ごとに異なります。冬の前に、ご自身の契約内容と連絡先を確認しておくとよいでしょう。